Adobe Photoshop を用いて10分でできる「位置&透明度」を操作した簡単なアニメーションGIFの作成方法について説明する。本内容は前回のPhotoshopで作るGIF作成方法のテクニックを用いたものになる。
1.Photoshopで10分、ハイクオリティGIFアニメの作り方【不透明度テクニック】
2.進捗どうですか?Photoshopで10分、GIFアニメの作り方【位置テクニック】
ご一読頂ければ幸いである。
今回のテーマは

山手線に乗れば毎日、目にするであろう、この広告のイメージをお借りしながら、冬の切なさや雪の儚さ、そして、すべて雪のせいにしてしまうこの他責な姿勢。ゆとり世代とはよく言ったものだ。そう、雪のせいにしてしまえばいいのだ。そう、雪のせいに。そんな淡い恋心をGIFで表現をしてみた。
今回作成したGIFはこちら。

「バカねこ」、その表情からはワンナイトラブですら気にしない、大らかで広いこころを表現している。わずかに口元からのぞく真っ赤な舌は「てへぺろ」よろしく。いたずら子猫そのものである。だまされた貴方が悪いのである。しかし貴方のせいではない。そう、
ぜんぶ雪のせいだ。
そんな雪も溶けるゲレンデの情事が凝縮されたGIFアートである。
【使用した素材】
1.猫の画像(tumblrで最もおばかな表情をした猫の画像をお借りした。)

こちらの画像の猫の顔の部分のみを用いるので、ご自身で猫の画像をお持ちの場合はそちらを用いても構わない。また、前回の記事、2.進捗どうですか?Photoshopで10分、GIFアニメの作り方【位置テクニック】にて作成したPSDファイルをお持ちの場合は、そちらのレイヤーを複製する形で作成するといいだろう。
【作成手順】
1.photoshopを起動、「ファイル」、「新規」で幅400px、高さ300pxでキャンバスを作成する。
2.キャンパスを用意できた。
3.前回のPSDファイルもしくは、新たな画像素材を用意する。今回は前回の記事のPSDファイルのレイヤーをそのまま流用する。
4.猫レイヤーを「複製」する。
5.先ほど作成した400*300のドキュメントを選択し、「OK」を押す
6.元のキャンバスに戻ると猫レイヤーが複製されている。
7.猫レイヤーを適切なサイズにリサイズする。今回は右側にテキストを表示させるので右のスペースを若干開けた。
8.猫に冬の雰囲気を加えるために「フィルター」「アーティスティック」「粒状フィルム」を選択した。
10.フィルムをかけるとこのような形になる。なんとも冬らしい。
11.背景をつくる。なじませるために「スポイトツール」で猫レイヤの水色を吸い出し、背景を塗りつぶした。
12.テキストを入力した。元のJR広告のフォントに近づけるためにフォントは「小塚ゴシック Pr6N」、フォントサイズは「28pt」、「斜体」にした。
13.テキストが猫に埋もれてしまうため、「レイヤー効果」「境界線」を施す。
14.境界線の色は「白」、サイズは「1px」に設定し、「OK」をクリックした。
比較のために元の作品はこちら。
不透明度を50%にするとフォントはぴったり同じ雰囲気である。
【GIF作成】
16.猫レイヤーを右はじに、テキストレイヤーの不透明度を0%にする。
18.レイヤーにグリッドを引く。ウィンドウの端のルーラーのところを右にドラッグすると表示できる。右から現れたレイヤーがピタッととまるのではなく、ゆったりと2段階で停止するためにグリッドを引いた。
19.さっそくフレームをコピーし、右端にいた猫レイヤーを左に移動させ、以下の画像の当たりまで動かし、アニメーションウィンドウのトゥイーンをクリックし、「追加するフレーム」を10で、「パラメーター」に「位置」がチェックされていることを確認し、「OK」をクリックする。
20.更に猫レイヤーを左に移動させトゥイーンさせる。追加するフレームは「10」
21.テキストレイヤーの不透明度を「100%」にし、トゥイーンをさせる。追加するフレームは「10」
22.猫レイヤーを左端に移動させる。好みになるが、今回は文字レイヤーを2段階で中心まで移動させてトゥイーンさせた。
23.テキストレイヤーを中心に移動させトゥイーンが終了した。
25.テキストレイヤーの不透明度を「0%」にし、トゥイーンさせ、徐々にきえるようにした。
26.「ファイル」、「Webおよびデバイス用に保存」をクリック
完成

いかがだったろうか?読者の皆様もあいた10分でGIFアニメ作りに挑戦してみてはいかがだろうか?
退屈な通勤時間。山手線に乗りながら、つまらないのは、ぜんぶ雪のせいにしてはいかがだろう。