撮影・執筆:Daily GIF89a編集部
画期的なハードウェアの開発に成功した。アートでクリエイティブなアプリケーションやハードウェアの開発を通して、世界に”おもしろい”を発信することがミッションである弊社が、「無限に注げるコップ – インフィニティコップ – 」を完成させた。コップをご存じ無い方のために解説をしよう。
コップとは
コップ(オランダ語: kop)ガラス、プラスチック、紙などでできた、取っ手のついていない小さな容器。「コップ1杯」と書かれている場合、日本においては180mlか200mlを指していることが多い。
(参考:Wikipedia 「コップ」)

実際の映像
無限に注げるという「コップ1杯」の180mlの定義を遥かに凌駕する破壊的イノベーションは、かくも日常に埋没しているのである。Wikipediaの内容を変更していただきたい。責任者はどこか。
まずは実際にインフィニティコップに水を注ぐ映像をご覧いただこう。
いかがだろうか、注いでも注いでもこぼれない。こぼれさせたくてもこぼれない。
謝罪
ここで一つ辞書を出版されている出版社各社様にお詫びを申し上げたい。
引きの強さを追求するあまり、悪ふざけがすぎた。
今回はPhotoshopを用いてシネマグラフを作成する。
シネマグラフとは
動画のある一部分だけを動かし、その他の部分を動かさないことで非常に芸術的な作品を創ることができる手法である。シネマグラフ(Cinemagraph)とは Jamie Beck と Kevin Burgらが公開したモーショングラフィックスやアートなGIF作成手法である。
via gifmagazine.net
【今回作成したシネマグラフGIF】
Photoshopのレイヤーマスクを用いて水の部分のみを動かすことで芸術的なシネマグラフGIFが作成できる。
【準備】
・コップ
・水
・Photoshop (今回の作業環境はCS5.1)
【作業手順】
1.Photoshopを起動する。今回の作業環境はCS5.1
2.「ファイル」「読込」「ビデオフレームからレイヤー」をクリックする
64ビットモードで開けない場合は32ビットモードに変更をすると開くことが出来る。
3.必要な後半のフレームのみを選択して「OK」をクリック
4.タイムラインの余分なフレームを削除していく
5.最終的に4フレームを残した。
6.残した4つのフレームを表示するための4つのレイヤー以外は作業の邪魔になるため削除する。
7.残したレイヤーを再生順序になるように上から並べ、レイヤー名を1,2,3,4と変更する。
8.レイヤー「1」を選択し、選択ツールで水の部分のみを選択する。
9.「レイヤー」「レイヤーマスク」「選択範囲外をマスク」をクリックする。
10.レイヤー「1」の水の部分のみを表示できるようにした。
11.キーボード「option」を押したまま「1」のレイヤーマスクを「2」「3」にドラッグすると一気にレイヤーマスクをかけることができる。
12.うまくレイヤーマスクをかけることができるとアニメーションウィンドウがこのようになる。
13.フレーム1でレイヤー「4」が表示されるようにする。
フレーム1の様子。
14.フレーム2でレイヤー「4」が表示されるようにする。
フレーム2の様子。
15.フレーム3でレイヤー「4」が表示されるようにする。
フレーム3の様子。
16.「ファイル」「Webおよびデバイス用に保存」をクリック
17.保存形式を「GIF」にして保存
【完成】永遠に水が注げるインフィニティコップ。シネマグラフ
いかがだったであろうか、Photoshopを用いて芸術的なシネマグラフ作品を制作してみてはいかがだろうか。インフィニティコップのイノベーションを皆様のご自宅で再現していただけると幸いだ。
撮影・執筆:Daily GIF89a編集部