執筆:Daily GIF89a編集部
偽装GIFをご存知だろうか。ネットでは大きく2つの意味で捉えられている。
・拡張子の偽装GIF
・映像内容の偽装GIF
大半の方が拡張子の偽装のことをイメージして検索しているようだ。しかし、画像投稿サイトで、初めはかわいい猫の映像だが、数秒みているとビックリするような、ホラー内容に変化するという意味で「偽装GIF」と読んで画像収集している人もいるようだ。中にはこの偽装GIFを用いて、様々なトラブルもあったようだ。読者に悪影響がある内容は避け、事例を学ぶ意味を込めて本記事は執筆する。
拡張子の偽装GIFとは
GIF画像の中に表示されているものとは別のデータを内包したファイル(インプラントファイル)、もしくは拡張子やヘッダだけGIFでバイナリ本体が別のデータになっているものがGIF偽装と呼ばれるものです。データを分離または抽出するには、偽装をする際に使ったソフトが必要になります。
引用:ヤフー知恵袋
つまり、特定のソフトを用いて作られた内容はGIFだけど、拡張子がGIFでないファイルということだ。
映像内容の偽装GIFとは
冒頭の数秒で画像内の漫画を読み切ることは困難な画像を表示し、GIFアニメのフレーム間の時間設定を利用して一定時間経過すると非常に怖い画像が表示される画像である。
※こちらのサンプルは非常に怖いので、心臓が弱い方やホラー画像が苦手な方はクリックしないで下さい。
過去どんな偽装GIF悪用事件があったのか
2014年2月の偽装GIF悪用事件の概要
偽装GIFをきっかけにして、意図しない殺人予告をさせたり、サイト運営者の個人情報を晒し、不正アクセスをするまでに至る事件が2014年2月ごろ起きている。
偽装GIFの具体的な悪用は次の通りだった。2ちゃんねるに一定時間が経つと殺人予告に代わる映像内容の偽装と合わせて、拡張子も偽装した画像が掲載された。掲載した内容を転載することで収益化しているまとめブログがコンテンツ内の画像が偽装GIFであることに気づかず、まとめブログに掲載してしまったということだった。
事件の詳しい詳細は他の記事にお任せする。
2014年2月の偽装GIF悪用事件の概要を解説しているサイト
ニコニコ大百科: 2014年コピペブログ連続炎上騒動
偽装GIFの作り方とは
拡張子の偽装GIFの作り方
こちらに関しては、悪用のおそれがあるため、解説は行わない。
映像内容の偽装GIFの作り方
人を怖がらせる目的でなく、喜ばせる目的で偽装GIFを制作してみよう。ある部長が2年目の女子社員(佐藤)が提出した資料の赤入れをする場面である。利用シーンがとても狭いことはご容赦いただきたい。「厳しい指摘でムチを打ちつつも、心はなれぬよう、佐藤を優しくフォローをしたいものだ・・・そうだ、佐藤は今日誕生日だった!」そんな状況の時に活用していただきたい。
今回画像素材をお借りしたサイト
1.「資料のような画像」と「ハッピーバースデー画像」を用意する。
2.GIFMAGAZINEにアクセスする。
3.「ファイルを選択」でフレーム1に「資料のような画像」、フレーム2に「ハッピーバースデー画像」を選択する。
4.「ループの感覚(ms)」を1000(10秒)にする。
5.「gifを生成する」を選択する。
6.「ダウンロード」を選択して完了
7.完成
終わりに
今回、偽装GIF画像とはどんなものなのか、どのように悪用されたのか、そして最後に偽装GIFの幸せな利用方法を解説した。ぜひ、世の中をハッピーにするGIFが溢れることを望む。
執筆:Daily GIF89a編集部