Josh Soskin氏の作品をご紹介しよう。作品名は「La Carnada」。13歳のメキシコ人の少年が主人公のショートフィルムである。悲劇的なメキシコの現状をとらえた結末をご覧いただきたい。本作品は、貧しさ故に手をだしてしまうメキシコ国境での密輸をテーマに描いている。母親が病気の少年は満足に薬も買えず、途方に暮れる。
そんな夜、麻薬の運び屋として男に誘われる。「大金をつかもう」と。少年は了承し、後日、男に見送られ、アリゾナ州に向かうメキシコ国境を目指し、ペットボトルの水1本と、身の危険を知らせる花火、そして麻薬をバックパックに入れて歩き出す。付近には警官が普段通りのパトロールを続けていた。
水はみるみるうちになくなっていく。ペットボトル1本を飲み干し、歩き続けた先。少年は倒れてついに花火を撃ってしまう。駆けつける警察官。
真実はそこから始まる…。メキシコの現状を知る非常に素晴らしいショートフィルムである。
Porfiro Daizメキシコ大統領は言った。
“Poor Mexico, So Far From God, So Close To The United States”
Porfirio Diaz(メキシコ大統領)
こんなにもアメリカに近いのに。神はとても遠く。メキシコは貧しい。非常に考えさせられるそんなメッセージを噛み締めながらご覧下さい。
La Carnada from Josh Soskin
La Carnada from Josh Soskin on Vimeo.
【出典】https://vimeo.com/106839392
【関連リンク】http://www.lacarnada.com/